1933年 | 化粧品とは、「本来、人の肌を健康的に美しく保つためにあるものだ」との考えで、小澤王晃(1908~1980年)は、1933年(昭和8年)に株式会社ゼノア化粧料本舗を創立。
同年、その研究機関として「香粧品化学研究所」を創設し、皮膚科学に適した基礎化粧品の研究開発に取り組む。 化粧品に鉛や水銀などの有害物質が含まれている点を問題視する。 |
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1937年 | 「香粧品化学研究所」を「東京美容医学研究所」に改称。医学、薬学、生化学、応用化学などの専門家の協力を得て運営される。以来、化粧品の研究開発販売とともに、学術的な美容科学の体系化に努め、一般の人々への教育普及活動を続ける。 |
1941年 | ゼノアの商標を申請 |
1950年頃 | 合成界面活性剤が化粧品に導入され、シャンプーが普及 |
1951年 | 戦争で一時中断していたゼノア化粧料本舗を再開する。 柿の葉に含まれる栄養成分に注目し研究を開始。 |
1953年 | 「酸性化粧水」及び「剥離性パック」を考案・開発。 |
1955年 | 理美容師のための勉強会として美容大学(現美容科学講座)を開始する。化粧品に使われる合成界面活性剤の問題を指摘し、石けんは「石けん」と呼び、石けんより一段強いものを「界面活性剤」と呼んで区別する。 |
1960年 | 薬事法制定。 |
1963年 | 東京美容医学研究所を東京美容科学研究所に改称。 |
1966年 | 研究所を株式会社ゼノア化粧料本舗所属とし、社名を株式会社東京美容科学研究所とする。 |
1970年代 | 合成界面活性剤という用語ができる。 洗顔フォームが普及。 |
1970年 | 化粧品に含まれる合成界面活性剤の問題点についてスライド「化粧品公害の話(食べる化粧料・つける化粧料)」を制作。 |
1971年 | 化粧品を取り扱う理美容師を対象に美容科学講座(旧美容大学)の教科書を制作。 |
1972年 |
教育出版活動部門を株式会社柿の葉会(現株式会社ゼノア)とし、美容科学講座(旧美容大学)および機関紙『柿の葉』や出版物等をとおして広く美容科学の教育・広報活動を行う。 |
1973年 | 研究を続けてきた柿の葉茶の製造・販売を開始。 元三重大学学長・三上美樹博士、同大学医学部解剖教室の協力のもとスライド「界面活性剤を考える」を制作。 |
1980年 | 使用期限の表示 及び、指定成分の表示。 |
1980年代 | 保水性化粧品や落ちないファンデーションとして化粧品に高分子ポリマーが導入されはじめ、その後無添加化粧品の原料として流行する。 |
1986年 | 化粧品種別許可制度の導入により、新規化粧品原料は厚生省の許可制から届出制となる。 |
1994年 | 承認を要する化粧品の成分告示の改正、種別承認制度が導入される。 |
2001年 | 化粧品全成分表示制となる。 |
2003年 | ゼノア化粧料本舗創立70周年。 |